ルコナック爪外用液とクレナフィン爪外用液の違い!~何日分使えるの?効果は?価格は?など~

新人薬剤師のお役立ち

はじめに結論!

水虫治療薬のルコナック爪外用液(ルリコナゾール)とクレナフィン爪外用液(エフィナコナゾール)の違いをまとめてみました。

  1. 1本あたりの使用できる日数が違う
  2. 爪への浸透度が違う
  3. 価格が違う
  4. 先端の形状が違う

です。それぞれのメーカーに2025年4月電話で確認しました。

1本あたり何日使用できる?

ルコナック(3.5g):治療する爪10枚の場合2週間程度使用できる。

クレナフィン(3.56g):治療する爪10枚の場合1週間程度使用できる。

同じ1本処方であればルコナックのほうが長持ちでした。爪のサイズによるのであくまでも参考日数です。

爪への浸透性のちがい

ルコナックもクレナフィンも爪に浸透して強力な抗真菌作用を示してくれます。

試験上のデータだと成分に関してはクレナフィンの方が爪への浸透性が高いというデータがあるようです。

しかし治療効果に大きな差は無いとされています。

私の薬局ではルコナック処方されていてなかなか効果が得られない患者さんへクレナフィンへ切り替えというパターンをよく見かけました。(逆の場合もあります)

価格のちがい

薬価(2025年4月1本の価格爪10枚に使用した場合の30日分の価格
ルコナック爪外用液663.6円/g2322.6円(3.5g)4977円
クレナフィン爪外用液1396.8円/g4972.6円(3.56g)21311円

ルコナック爪外用液のほうがだいぶ経済的です。

先端の形状がちがう

ルコナック爪外用液フェルトペンのような形状

クレナフィン爪外用液ハケのような形状

どちらのが優れているとかは無く、好みです。

使用方法と注意点

【共通の注意点】

  • 皮膚についたらふき取る
  • 塗るときにボトルを握ったり、つぶしたりしない。(温度変化や圧力で液が出すぎる)
  • 可燃性がある

【ルコナックの注意点】

  • 衣類につくと黄色く着色することがある
  • 合成樹脂につくと軟化する可能性がある
  • ボトルについた薬液はふきとり立てて保管する

【クレナフィンの注意点】

  • 塗るときは容器を垂直に立てずに少し寝かせて使用する
  • 開封後の期限は12週間

爪水虫は根気のいる治療なので毎日1回きちんとしようするよう説明しましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました