調剤管理加算とは

新人薬剤師のお役立ち

はじめに

調剤管理加算とは、たくさん※1薬を使用している人が初めて処方箋を持ち込んだとき、もしくは2回目以降の来局で処方内容に変更があったときにとれる点数のことです。

大前提として過去1年間に服用薬剤調整支援料を算定している必要があります。

※1:たくさんとは具体的に2か所以上の医療機関から合計で6種類以上の内服薬が処方されている状態のことです。

点数について

調剤管理加算(初めて処方箋を持参した場合):3点

調剤管理加算(2回目以降で変更ありの場合):3点

どちらの点数も処方箋受付1回につき1回まで算定可能です。

ポイント、注意点

・過去1年の間に服用薬剤調整支援料を算定している必要があります。1回でも算定していれば算定した日から全患者を対象として調剤管理加算が算定できます。

・使用中の薬すべてにおいて重複、相互作用、服用状況をチェックして患者の状態を把握して薬歴に記載する必要があります。(通常通り薬歴記載しておけばOKです)

・2か所以上の医療機関から合計6種類以上の内服薬が処方されている必要があります。外用薬や頓用薬は数に含まれないので注意が必要です。

・6種類とは1銘柄ごとに1種類と数えます。アムロジピン5mgとアムロジピン2.5mgが両方処方されていた場合は2種類ではなく、同じ銘柄なので1種類扱いです。

・2回目以降で変更または追加の場合において、同じ成分の薬の追加や同じ成分を含む配合剤への変更や追加もカウントされないので注意が必要です。

【例1】アムロジピン5mg使用中の人にアムロジピン2.5mgが追加されても同じ成分なので追加とカウントされません。

【例2】アムロジピン5mg使用中だったがアムバロ(アムロジピンとバルサルタンの合剤)へ変更になった場合もアムロジピンを含む合剤への変更なので変更とカウントされません。

・薬の減量や削除も変更にカウントされないので注意が必要です。

・初めて処方箋を持参した場合の初めてとは、そのまま初めて来局した人の他に前回の来局から3年以上間隔があいている人も初めてとして扱ってOKです。

おわりに

調剤管理加算は新しめの点数なのであまり知られていないですが、服用薬剤調整支援料を算定できてしまえばとりやすい点数なので取り漏らさずに算定していきましょう!

服用薬剤調整支援料の簡単な算定のやりかたは→「服用薬剤調整支援料とは」を読んでみて下さい。

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