はじめに
こちらは【5日間で学ぼう!働き始める前に知っておくべきこと(調剤薬局編)】の1日目の勉強の記事です。
- 処方箋の有効期限とは
- 処方箋の見かた
- 調剤時に注意するべきこと
の3段落構成です。5~10分程度で読めると思います。
処方箋の有効期限とは
処方箋の上の方に交付年月日という欄があり、そこに処方箋が発行された日が書いてあります。
処方箋の有効期限は発行された日を含めて4日間です。
つまり4月1日に発行された処方箋は4月4日まで受付可能ということです。
日付 | 処方箋発行日の4/1 | 4/2 | 4/3 | 4/4 | 4/5 |
受付けの可否 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
有効期限切れの処方箋を受付けてしまうと、ややこしいことになるので交付年月日は必ずチェックするようにしましょう。
処方箋の見かた(初歩)
処方箋には、その患者さんに使用してもらう薬の内容が書いてあります。
それを見て調剤(薬をあつめる)して、監査(内容がおかしくないかチェック)して、服薬指導(薬の説明をしてお渡し)をするのが薬剤師の仕事です。
それで、この調剤は処方箋を見て薬を集めるのですが、処方箋は発行している医療機関によってレイアウトが違うので気を付ける必要があります。
薬の量が1日量で記載されているものや1回量で記載されているものなどがあります。
例えば
【例1】
ロキソプロフェン錠60mg 3錠
レバミピド錠100mg 3錠
1日3回 毎食後 7日分
※1日量が記載さているのが、このパターンです。
調剤(あつめる)するのはロキソプロフェン錠60mgを21錠とレバミピド錠100mgを21錠でOKです。
3錠と書いてある部分が1日の量なので3錠×7日分で21錠ずつとなります。
【例2】
ロキソプロフェン錠60mg 1錠(1日3回)
レバミピド錠100mg 1錠(1日3回)
毎食後 7日分
※1回量が記載されているパターンです。
調剤(あつめる)するのはロキソプロフェン錠60mgを21錠とレバミピド錠100mgを21錠でOKです。
1錠と書いてあるので1回量で(1日3回)と書いてあるので1日に使用する回数です。
つまり1錠×3回×7日分で21錠となります。
このように医療機関によって薬の量の記載が1日量と1回量の場合があるで注意しましょう。
さらに頓服薬(症状のある時のみ使用する薬)や外用薬は1日量や1回量とかではなく基本的には全量(患者さんにお渡しする量そのまま)で書いてあります。
【例3】
ブロチゾラム錠0.25mg 10錠
不眠時 1回1錠服用
※この場合は、頓服(不眠時のみ服用してね)なので全量記載となり、ブロチゾラム錠0.25mgを10錠調剤すればOKです。
【例4】
ロキソプロフェンテープ100mg 7枚
1日1回 7日分
※この場合も、外用薬なので全量記載となっているはずです。
つまりロキソプロフェンテープ100mgを7枚調剤すればOKです。
7枚×7日分で49枚ではないので注意してください。
調剤時に注意すること(最低限)
- 処方箋の有効期限は大丈夫かチェック
- 薬の量の記載が1日量か1回量か全量かチェック
- 後発医薬品変更不可ではないかもチェック(薬品名の横にチェックがついていて処方箋の下のほうの保険医署名にサインがあった場合は後発医薬品への変更不可です。詳しくは3日目に説明します。)
おわりに
これで1日目の勉強は終わりです。処方箋の見かたと、調剤(散剤、水剤以外)がなんとなく分かってきたと思います。
なんとなく知っておくだけでもだいぶ違うので自身を持っていきましょう!
あした2日目の勉強は【散剤や水剤の調剤】です。
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