はじめに
外来服薬支援料とは、服薬管理の質を向上させるために薬の整理をしたり薬の管理が容易になるよう支援したときに算定できる点数のことです。
点数の種類
外来服薬支援料1:185点
外来服薬支援料2:42日以下は7日超えるごとに34点。43日以上は240点
外来服薬支援料2の点数の表
日数 | 点数 |
1~7日 | 34点 |
8~14日 | 68点 |
15~21日 | 102点 |
22~28日 | 136点 |
29~35日 | 170点 |
36~42日 | 204点 |
43日以上 | 240点 |
それぞれの違い、注意点、ポイント
【外来服薬支援料1】
・月に1回のみ算定可能。
・薬の管理が困難な患者が持参した薬を一包化や服薬カレンダーなどを利用して管理しやすくすることによって算定できる。
・医師の了承や報告が必要。
・服用方法の説明をしただけでは算定できない。(実際になにか支援する必要がある)
・外来服薬支援料1は処方箋によらない点数なので、処方箋を持たずに調剤済の薬を持ってきた人にも算定できる。
〈例〉
・シートの状態で渡した薬の管理が困難ということで来局してきた患者の持参してきた薬を医師の了承を得て一包化して管理しやすくしてあげた場合。(他の薬局で調剤された薬も可)
・すでに調剤済の薬と、一包化指示のある処方箋を一緒に持ってきた薬の管理が困難な患者に対して、医師の了承を得て2か所分の薬をまとめて一包化して管理しやすくしてあげた場合。(持参した薬がシート同士、一包化された薬同士、シートの薬と一包化された薬という場合も可)
・注意点としては外来服薬支援料1と外来服薬支援2は同時に算定できないので外来服薬支援料1を算定した場合は一包化指示のある処方箋の一包化した部分の一包化の加算(外来服薬支援料2)は算定できない。
【外来服薬支援料2】
・一包化したときに算定できる。
・「医師の指示」と「一包化するべき理由」と「薬の数」の条件をクリアしたときのみ算定可能。
・「医師の指示」は処方箋に一包化指示があればクリアです。一包化指示は無いが薬剤師判断で一包化が必要と思われた場合は処方医に問い合わせをして一包化の指示を得て、その旨を備考欄に記載すればクリアです。
・「一包化するべき理由」としては「高齢により薬の管理が困難」や「精神状態不安定な為薬の管理が困難」や「手が不自由な為シートから薬を取り出すことが困難」などです。薬が多くてめんどくさいとかの理由ではダメです。一包化開始のときの薬歴に一包化した理由を記載しておきましょう。
・「薬の数」としては1剤3種以上もしくは2剤で服用タイミングが重なっていればOKです。わからないよーという方は→【5日で学ぼう(4日目)一包化について】を読んでみてください。
おわりに
外来服薬支援料1 | 外来服薬支援料2 | |
何をする | 薬を整理して 管理しやすくする。 | 一包化する |
算定できる回数 | 月に1回 | 処方箋受付ごと |
のような感じです。
外来服薬支援料1は処方箋無しで算定できるめずらしい点数です。
以外と算定しやすい点数なのでしっかりマスターしましょう。
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