調剤後薬剤管理指導加算とは

新人薬剤師のお役立ち

はじめに

調剤後薬剤管理指導加算とは、インスリン製剤など(インスリン製剤またはSU剤)が処方された患者に、後日電話などで、使用状況、体調変化を確認し、必要があれば指導を行い、その結果を医療機関に文書で情報提供するととれる点数のことです。

大前提として地域支援体制加算を算定している必要があります。

点数について

調剤後薬剤管理指導加算:60点

月に1回までしか算定できない!

ポイント、注意点

地域支援体制加算を算定している必要がある。

月に1回までしか算定できない。

インスリン製剤など(インスリン製剤またはSU剤)が新たに処方されるか、追加になるか、用法用量が変更になったときにだけ算定できる可能性がある。

・調剤後の電話確認は勝手に行ってよいわけではなく、「医療機関からの求めがあった場合」もしくは「患者や患者家族からの求めがあった場合」、そして「調剤後のチェックの必要があると薬剤師が判断して医師の了承を得た場合」のみ。

・調剤後に確認を行うことをあらかじめ患者に同意をとっておく必要がある。

・結果を医療機関へ文書で情報提供する。(このとき服薬情報提供料は算定できない。)

・調剤後薬剤管理指導加算の点数は次回来局時に算定する。

・かかりつけ薬剤師指導料、かかりつけ薬剤師包括管理料を算定している患者からは算定できない。

・在宅患者訪問薬剤管理指導料、居宅療養管理指導費、介護予防居宅療養管理指導費(つまり在宅系の点数)を算定している患者からは薬学的管理指導計画にインスリン製剤等の治療が含まれていなければ算定できる。

・電話などにより患者の体調をチェックした際に急を要する状態であった場合は医療機関に情報提供し受診を勧める。

おわりに

患者の同意を得るのが難しそうな感じがしますよね?

これはインスリン製剤等が新規、追加、用法用量の変更があった時に「しっかりと使用すればとても効果的な薬ですが、使い始めや変更時の体調変化の確認が大切な薬なので1週間後ぐらいに電話で経過を確認させていただいてもよろしいですか?」と確認しておくとスムーズにいくと思います。

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